クロも歩けば棒にあたる

老犬クロの介護日記、そして、天国へ旅立ったクロへ。

長い一日。(その1)の続きです。

福ちゃんの具合が悪くなった原因が、小腸にできた腫瘍だとわかり、
先生が私たちを呼んで、『 これが腫瘍です。 』 と言われた時は、
内臓が複雑すぎて、正直よくわかりませんでした。
腫瘍とその両端から5cmずつ、小腸を切除するという説明を受けて、
小腸のような筒状のものを切断して縫うということは、
’切れたホースを縫ってつなぎ合わせるようなもの’で、
ましてやホースほど頑丈でもないし、柔らかいし、切れてしまわないかな…、
ちゃんとつながるのか、漏れない様にするのは大変だろうと思いました。

それからけっこうな時間が経ちました。
ガラス越しに、先生が少しずつ、腫瘍を切除して、
何度も丁寧に、丁寧に縫う様子を見ていました。

そして、また先生に呼ばれて、
『 これが切除した腫瘍です。 』 と見せられた時は、
その大きさにビックリしました。
なんというか一瞬、なにかのちゃんとした臓器に見えたのです。
そして、細かく縫ったけれど、小腸を糸でつなぎ合わせているので、
何か漏れてしまうことがあるかもしれない。しばらく注意が必要なことと、
念のため保護してあることなど、処置の内容を説明してくれました。

手術室から出て、お腹を縫い合わせるのを待つ間、
『 あんな大きなものがお腹にあったんだねぇ。 』 
『 そういえば手術前にお腹の毛を剃った時、腹水が溜まっているのかと
思うくらい、お腹がパンパンに見えたね。 』 と、母と話しながら、
ふと、そういえば、以前は寝てる時にお腹を見せてくれたのに、
去勢手術を受けてから、お腹を見せなくなったなぁと思い出しました。
福ちゃん自身もお腹に触られたくないというか、
なんとなく異変を感じていたのでしょうか。

縦にまっすぐと、その真ん中から垂直に横へと、けっこう
お腹を開いた手術だったので、縫い合わせるのも時間がかかりました。
そういえば今回ネットでいろいろ調べた時に見たのですが、
まず筋肉を縫合し皮下組織、皮膚と順に縫合していくんですね。

23時半頃、手術が無事に終わり、縫い合わせたところを確認した時、
福ちゃんの前足が少し動きました。
福ちゃんの口から酸素の機械が外され、べろ~んと出ていた舌を
噛まないようにして、輸血の残りと一緒に部屋を移動しました。
手術前は血液のヘマトクリットが、50から25に減っていたので、
貴重な血液です。輸血の血がなくなるまで病院に居ることにしました。
手術中に出血が少なくて本当によかったです。

福ちゃんの意識が少しずつ戻り、舌を噛まないように
看護士さんがちょんっと口元を触ると、福ちゃんが舌を動かし、
口の中にしまおうとしました。
でもずっと外に出していたから、かなり乾いてたのでしょうね。
なかなか口の中に戻らなくて、ちょっと笑ってしまいました。
こうして笑う余裕ができたのも、手術が成功したおかげですね。

麻酔から醒めるときによくある症状らしいのですが、
福ちゃんがかなり震えていて、とても心配しました。
福ちゃんが時折、私たちの方へ足を突っ張って、
痛いよぅ…でも僕、頑張ったよ…って言ってるかのようにも見えました。

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部屋も少し寒かったので、看護士さんがそっと毛布をかけてくれました。
輸血が全部終わり、0時頃病院を出ました。
連絡ができなかった父にも、報告しなければいけません。
帰ってからも、容体が急変して電話がかかったらどうしよう…と
不安で、あまり眠れませんでした。
朝まで何度も目を覚まし、時計を見ました。
長い一日でした。


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ご心配をおかけしましたが、おかげさまで、福ちゃんは元気です。
手術の日のお話になるので、苦手な方はスルーしてください。

福ちゃんが危険な状態にあることを知った日は、実感が湧かなくて、
家に帰ってからも、『手術は週末になるのかなぁ…。』と話していました。
当の福ちゃんは、病院から帰ってもおやつをおねだりして、
1~2週間で何かあるとは思えなかったんです。
(最初は数週間と言われていましたし…。)

それが翌朝、先生から 『 輸血の準備ができたので、今夜手術しましょう。 』
と電話を貰ったときは(私は母からのメールで知りましたが)、
『 えっ…?! 』 と驚いてしまい、まず ”どうしよう…。” と思いました。
福ちゃんの為には、絶対に受けるべき手術ですが、
”今夜、手術中にもし何かあって、二度と会えなくなってしまったら…”
クロが亡くなってしまった時のことを思い出して、怖くてたまりませんでした。
家で、家族の見守る中で、クロを見送ってあげられなかった後悔があります。

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どうしよう、どうしよう、どうしよう…。
駅から走って家に帰ると、朝元気だった福ちゃんはぐったりしていて、
立つのもやっとでした。手術前なので、いつもよく飲むお水も飲めず、
ふらふらと台所に行っては悲しそうな顔で家族を見ました。

福ちゃんを抱っこし、福ちゃんのぬくもりを感じながら、
『 頑張ろうね、絶対帰ってきてね。 』 と言い続けました。
帰ってきたら、お水も、美味しいものもいっぱいあげるからねと。
いつもなら、長い抱っこを嫌がり、じっとしていない福ちゃんも、
よほど具合が悪かったのでしょう、うつろな目で、おとなしくしていました。

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少し早目に家を出て、病院の駐車場で、オシッコをさせる為に少し歩かせて、
駆けつけてくれたマイロちゃんご家族と挨拶して病院に入りました。
20時半頃に点滴が始まる迄、待合室ではずっと私に抱っこされたままでした。
21時まで診察時間があるので、21時前に患者さんが途絶えた頃、
病院を閉めて、福ちゃんの手術が始まりました。

手術台の上で、麻酔が効いて、福ちゃんの身体がゆっくりと沈み、
福ちゃんの意識が遠のいていくのがわかりました。

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舌を出して酸素を取り入れる機械を口に入れられて、
事前に綺麗に毛を剃ったお腹を上にして、丁寧に消毒され、
手術が始まりました。私と母は、廊下からガラス越しに見ていました。

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私は福ちゃんの顔と、心電図等のモニターを交互に見て、
わからないのに、ピー、ピー…、という音に敏感に反応していました。
最初は肝臓の辺りが怪しいと言われていたので、
目を離せません。(肝臓には細かい血管が通っているらしいです。)

しばらくして先生に呼ばれて、診察室に入ったら、
小腸に大きな腫瘍ができていると言われました。
手術の様子は、普段は見るのが苦手ですが、
不思議と、普通に、まじまじと見てしまいました。
先生が、『 これが脾臓で、これが腎臓で…、 』 と説明をしながら、
お腹の中から出された、福ちゃんの小腸や臓器を見て、
今だから言えるのですが、複雑すぎて私も母も、
『 先生、ちゃんと元の位置に戻せるのかな…? 』 と思っていました。

小腸にできた腫瘍は、腫瘍ができている部分と、
そこから5cmくらいを切除しておかないといけないそうです。
そこからがまた、長い時間緊張感が続きました。

長くなりますので、今日はこれくらいにしておきます。


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先日の記事では、ご心配を戴き、ありがとうございました。
そして、あたたかいお言葉、ありがとうございました。

手術が終わり、便も出るようになって、安心したのもつかの間、
今度は左後足をびっこをひくようになり、歩くのが大変になったんです。
退院してすぐ、父と母が病院に連れて行ったら、
関節炎と診断されました。年のせいらしいです。
毎週1回注射を、合計8回受けることになりました。
手術後、病院が苦手になってしまったらしく、
病院に連れて行くとぶるぶる震えます。

以前、一部靱帯損傷していると言われていたので、
サプリメントやお薬を続けていましたが、
手術、入院でお薬をお休みしていたから影響したのかもしれません。
触診でも、靱帯損傷のことも言われました。
全部切れているわけではないので、手術するのはどうかなぁというところです。
今は、手術させるのは可哀想なので、注射の結果に期待したいです。

そして注射が2回終わった頃、お散歩に行くたび、左後足から出血するんですよ…。
病院で爪は切ってもらってるんですけど、アスファルトで擦ってしまっているようです。
絆創膏を付けたら、軽い足取りになったので、
私の靴下を縫って、その上に履かせてみたりしたんですけどすぐ抜けてしまいます。
お店で犬用のを見た事がありましたし、3回目の注射の日、
先生に、靴下のような物はないか相談したんです。
そしたら、『外れるかもしれないけど、包帯しておこう。』 と、
足の先に綿の様なシートをたくさんつけて、患部を保護し、
包帯をぐるぐる巻きにしてくれました。それもこんな可愛い仕上がりで。

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『 可愛いでしょ。ぼく、ファッションにはこだわるので。 』
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靴を履いてるみたいでとっても可愛いんですけど、
水曜日から福ちゃん、下痢気味でして…。
すぐもよおしちゃって、庭に出るので、オシャレな包帯も、今や泥だらけに…。
今度は下痢が続いていて、またまた試練です…。
でも、食欲はあるし、体重も増えて(しまって)いるし、
元気は元気なんですよ。病院のストレスかな…? 食べ過ぎ…かな?
これも様子を見て、まだ下痢が続く様なら、また病院に連れて行きます。


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青天の霹靂…こんな言葉を使うことはないと思っていました。

昨年の秋頃、福ちゃんが夜中にウロウロすることが3日連続で続きました。
クロの晩年の症状を思い出し、福ちゃんはまだそんな年じゃないはずですが、
認知症予防に刺激を与えるため、いろいろお出かけしたりしました。

以前はドライブに連れて行ったら、身を乗り出して外を眺めたけど、
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年末あたりから、父や母の膝の上に座って、外を眺める程度です。
後足で立っているのがしんどいのか、父にもたれています。
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お散歩がゆっくりになって、寝ていることも多くなりました。
今年に入ってからは、食欲はあるものの、以前ほどガツガツしなくなりました。
お散歩もさらにゆっくりになり、元気が無いので、1月24日に病院へ連れて行きました。

先生に症状を話すと、採血と、初めてエコー検査をされました。
20分ほどかかり、一旦休憩して、今度はエリザベスカラーを付けて、
仰向けにされて、エコー検査を受けました。今度は30分程かかったので、
福ちゃんも嫌がって暴れてしまい、足を抑えるのが大変でした。

診断の結果、『 内臓から出血していて、危険な状態です。 』 と言われました。
3か月前に受けた血液検査で50あったヘマトクリットの数値が25になっていました。 
ヘマトクリットとは、血液中に占める赤血球の容積の割合らしく、
この数値が低いと貧血状態になります。3か月でこんなに減っているなんて…。
『 このままだと貧血状態で、1~2週間しかもちません。 』 と言われました。
2~3日中にでも手術しないといけないが、かなり危険な手術だともいわれました。

手術しなければそのうち倒れて、1~2週間で死んでしまう…、
でも手術すると手術中に何か起こってしまうかもしれない…、

手術してもらうつもりだけど、不安になっていたら、、翌朝先生から電話があり、
『 輸血の準備ができたので、今晩8時から手術をしましょう。 』 と言われました。
危険な手術だからか、私と母が立ち会うことになりました。

仕事が終わって、走って帰ったら、朝元気だった福ちゃんがグッタリしていました。
半日でこんなに元気が無くなってしまうなんて…。
19時半頃病院に連れて行くと、ガールフレンドのマイロちゃんと飼い主さんが
心配して病院の前で待っていてくれました。少し挨拶をして、病院に入りました。
20時から手術の予定でしたが、20時半頃点滴が始まり、
病院の診察時間が終わるのを待って、21時に手術が始まりました。
私と母は、手術室のそばの椅子に座り、ガラス越しに見ていましたが、
先生に呼ばれて、何度か手術室に入り、説明を受けました。
小腸に大きな腫瘍があり、腫瘍と小腸の一部を切って、縫い合わせてもらいました。
(長くなりますので、手術中のお話はまた機会があればお伝えします。)

23時半までかかり、輸血が終わる24時頃まで福ちゃんに付き添って、
麻酔が醒めかけ、ぶるぶる震えている福ちゃんを置いて帰るのは心配でしたが、
麻酔から醒めるときによくある症状だと聞いて、病院を出ました。
麻酔にも耐え、出血も少なかったので、ひとまず乗り越えたと思いましたが、
縫い合わせた部分から漏れてしまう可能性があるからまだ安心できないと言われました。
しばらく入院で、水を飲むのもダメで、48時間後に水を飲ませて問題が無ければ、
72時間後に流動状の食べ物を食べさせ、問題が無ければ退院とのことでした。

翌朝面会に行ったら、福ちゃんがまんまるお目目で立っていて、
私たちの顔を見てウロウロしていました。 この時はほんとに、ホッとしました。
血液検査の結果、ヘマトクリットの数値は31まで回復し、基準値まであと少し。
様子を見て、28日の夜には一時退院させてもらい、翌日の血液検査の結果、
全体的に良くなってきたので、これからは通院で良いと言われました。
少しくらいのお散歩もできるようになりました。

ただ、腫瘍の検査の結果は、残念ながら低悪性でした。
正直ガッカリしましたが、先生には、『 あんなに大きかったからね…。でも、
取っていなかったら、今頃どうなってたか…ほんと良かったね。』 と言われました。
検査の結果は、”転移の可能性は低いけれど、今後も定期的に検査を受けてください。”
と書いてありました。2か月後にまたエコー検査を受けなくてはいけません。

これからも心配は尽きませんが、福ちゃんが今こうして居られるのは、
手術の予定が詰まっている中、緊急に手術してくれた先生と看護士さん、
そして輸血してくれたワンちゃん(犬の血の400ミリリットルは大変な量です)、
心配して駆けつけてくださったマイロちゃんご家族と、
心強いお言葉をくださった皆様のおかげだと、感謝しています。
もし、あの時手術を受けていなかったら…、もし、あの時病院に行っていなかったら…。
病院に連れて行った日も、まだ食欲もあり、少し走ったりもしてたので、
母が言い出さなかったら、私も父も、まだ病院には連れて行かなかったかもしれません。
まさか、福ちゃんがこんなことになるなんて…”青天の霹靂”でした。
認知症予防で、刺激を与えるために、連れ出していたのも、
福ちゃんには辛かったのかもしれません。

長くなってしまいましたが、実はまだこの後もいろいろありまして…。

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でも、福ちゃんは頑張っています!


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